2008年12月15日月曜日

ベニスの水管理

水の都ベニスの街づくりの歴史、それは水管理の歴史でもあります。
ご存知のようにもともと一面に広がる沼沢地だったベニス、比較的高い場所を運河を掘削した土で盛り上げ、無数の杭と石で土台を作り上げた上に街を作り広げていったのがベニス。

運河網を良好な状態に保つには恒常的なメンテナンスが必須、そのために昔からベニスの行政官には「水管理(運河)」専門官がおかれ大きな権力が与えられてきました。
勿論権利を与えられるということは、職務に失敗した場合には重大な責任を問われるということでもあります。
現在ベニスは水位上昇という問題に悩まされています。
今月に入ってからの大雨でベニスの街の冠水状態が続いています。
一説には地球温暖化の影響ともいわれていますが、定かではありません。
ずいぶん前からベニスでは街の冠水を防ぐための恒久的な対策が練られています。


その一つが大きなフロート式の水門、海側の水位が増えたときにフロートが浮いて水位を調節しようというものです。
水の都を守るのも大変ですね。